2011年8月30日火曜日

8月30日「ママ・パパワークショップ」が開催されました。


JR福間駅の駅舎内にある「エンゼルスポット」は0歳から18歳までのこどもためのスペースです。午後は多くの中高生が学習室として利用したり小学生の遊び場になっていますが、午前中は就学前のこどもたちと、ママパパが一緒に遊ぶ子育てサロンとして利用されています。
今回はこの「エンゼルスポット」を利用させてもらい、就学前のこどもを持つママパパを対象に「こどもの城」の活用の仕方をイメージする「ママ・パパワークショップ」を行いました。

ワークショップに参加していただいたのは、11名のお母さん。こども達も15名来てくれましたが、ワークショップ中は、保育士さんとエンゼルスポットにある沢山の絵本や積み木に夢中で、こども達が遊んでいるうちにお母さん方とワークショップを行いました。

来年度、新しくできるこどもの城は、小中高校生だけでなく、就学前のこどもやお母さんお父さんにも、どんどん活用してもらいたい施設です。中でも2つある子育てサロンやピロティー、中庭、キッチンのあるロビーなどは、ママパパの交流や小さなこども達の活動の場です。
それらのスペースを上手に活用するために、また設計や家具備品の整備の参考にするために、今回はママパパの意見を伺うことになりました。
最初に、福岡市をフィールドに子育て支援やこどもに関する様々なイベントを行われている「NPO子ども文化コミュニティ」の代表である髙宮由美子さんに、今までの活動や参考事例などを通して、「こどもの城」の活用のヒントをいただきました。

その後、意見交換を行い、様々な遊びや活動イメージを自由に広げてもらいました。ゴロゴロできるスペースやお母さん方のカフェスペース、伝統的な遊びを教えてもらえるスペースなど様々なアイデアがでました。
最後には、それらのアイデアを絵として表現する作業を行いました。各部屋の模型写真の上に、実際に活用しているイメージ写真やこどもたちの遊んでいる写真、切り絵や貼り絵などを行い、6つのスペースを活用している絵を合成写真のような形で表現してもらいました。

子育てサロン1は畳のスペースを遊びに使ったり休憩に使ったり、カーテンを使って切り替えができる工夫をする事や、建物に入ってすぐの子育てサロン2では、小さなおもちゃを出さずに、のぞき穴やこどもしか入れない小さなスペースなど、空間全体で遊べる空間としたいという意見がありました。また、中庭にはこどもと一緒に成長して将来ツリーハウスができるような木がほしいなどの意見もありました。
これらのたくさんのアイデアが詰まった、6ページの意見は、お母さん方がつくられた絵を元に、一冊の絵本としてまとめます。

絵本が出来上がったら、またこのブログでご報告したいと思います。
本日は、参加いただいたお母さん方、スタッフの皆様、お疲れ様でした。たくさんのアイデアをいただきましたので、今後の整備に生かしていきたいと思います。本当にありがとうございました。

建物に色を塗る(壁画グループ第3回)

壁画グループファシリテーターの岡です。第3回目でデザイン案を完成させました。

午前中は、デザインをもう少しシンプルにしよう、と建築家である水野さんからのアドバイスで、それぞれのデザインをシンプルにすることに取り組みました。また、絵を邪魔している窓があるところは、絵を少し修正するか、まどをずらしてもらうことにしました。
そして大事な色決め。図案も大事ですが、この色の選び方一つで建物の印象は大きく変わります。実際に塗装の色を選ぶときに使われる色見本をもとに話し合いました。これもできるだけシンプルにしようと、目標7色で話し合いましたが、結果的に少し増えて9色になりました。ただし、部屋の中で見る小さな色見本と、外で見る大きな実際の壁面はその色の印象が大きく違ってきます。実際に色を塗るときにもう一度確認する必要があります。
 午後は5分の1の縮尺のダンボール模型にアクリル絵の具で色塗りを行いました。途中で青が足りなくなりそうになり、改めて全体に青が多く使われていることに気づきました。思っていた形に整えたり、ムラが出ないように塗るのは大変。こどもたちは「画用紙に絵を描くことと大きな模型に絵を描くことの違いが分かりました。」と話していました。皆さん、実際はこれの5倍の大きさですからね。
最後に窓のところに穴を開け、完成です!福津の自然や行事をモチーフに、建物の形状に合わせたデザイン案となりました。皆さんお疲れ様でした。デザイナーの水野宏さん、ありがとうございました。

2011年8月26日金曜日

キューブを完成させよう!~第3回家具デザインワークショップ~

家具デザイングループファシリテーターの荒田です。

ついに最終回の今回、家具デザイングループでは3つのデザインを完成させ、模型づくりを目指します。
2回目までに、参加者の皆さんに考えてもらったデザインは、まだまだ未完成。
今回のワークショップでは、まず、デザイナーの手によって安全性・機能性・デザインの統一性など、いろいろな視点で検討された結果の発表がありました。

デザイナーである長尾さんから、変更点について説明を受けます。

前回のものとちょっと違うところもありましたが、どこかにアイデアが活かされていました。

説明の後、3つ並べたときに完成するレリーフのデザインを考えました。
今回のキューブは、水、生き物、緑といった「大自然キューブ」のテーマがあり、機能的にはそれぞれ遊ぶ、学ぶ、集うといったコンセプトがあります。
レリーフは、「大自然キューブ」のテーマから選んでいきました。

3回目ともなると、どんどん意見が出ます。
そして、それらを選んで、ラフスケッチ。これもみんなどんどん書いていきます。

さて、次はいよいよ模型づくり。2回目でラフ模型を作っていたので、みんまびっくりするぐらいスムーズに模型を作っていました。
 
そして、無事、3案完成しました!

  

チームワーク抜群、デザイナーとのコラボも抜群で、最高のキューブができそうです!
3回目残念ながら来られなかった子も、是非完成を楽しみにしていてください。みんな、本当に頑張りました!

ワークショップは終わってしまったけど、こどもの城は完成に向けて、これからが本番です。
デザイナーの手によって、「作るための図面」と変わります。


家具ワークショップグループのみんな、本当にお疲れ様でした、そして、ありがとう!!!

2011年8月24日水曜日

サインデザイングループ(第3回)の報告

サイン・グループの最後の作業は、前回考えたピクトグラムを実際にフェルトや毛糸などで表現し、完成させることでした。

作業の前に中牟田さんから、今日の作業の説明と、実際にこどもの城に取り付けられるサインの模型の説明がありました。

まず、台紙に画用紙を貼る作業から入りました。文字を作るところにも違う色の画用紙を貼り、カラフルになりました。

いよいよ今回の目標 「サインを完成させる」 に向かって作業スタートです。
まだ下書きで悩んでいる子、黙々と作業を進めている子、様々でしたが、最終的には全員が自分のサインを完成させることができました。
中牟田さんと一緒に考えたり、アドバイスをもらったり、また、周りの大人たちに手伝ってもらいながら、いい作品へと近づけていきました。

文字にも凝っていて感心です。子どもたちはとても発想が豊かです。





3回のワークショップ、みなさんお疲れさまでした。子どもならではの発想と表現力には大変驚かされました。とてもいいピクトグラムが完成したと思います。
今回、子どもたちに作ってもらったサインの案は、「いきいき交流館」で展示される予定です。また、実際にこどもの城には、デザイナーの視点を加えて完成させたサインを取り付ける予定です。子どもたちがつくったサインが設置されることで、こどもの城が明るく、楽しい建物になることを期待しています。

サインの完成はこんな感じです。

みなさん、本当にお疲れさまでした。
(有明高専 堤恵梨)

2011年8月23日火曜日

第3回ワークショップが開催されました。

本日8月23日の10:00から、とうとう最後のワークショップとなる、第3回目の夏休み「こどもの城」デザインワークショップが開催されました。
第3回目も、欠席者はほとんど無く、たくさんの小中学生に参加してもらいました。
最後のワークショップということで、4つのグループはそれぞれデザインの仕上げ作業を行いました。今回も各グループの詳細は、順次アップしていきます。

ワークショップに関わられた皆さん、本当にお疲れ様でした。

参加してくれた多くの小中学生のみなさん、どうもありがとうございました。たくさんの意見やアイデアを出してもらったので、とても楽しく個性的な「こどもの城」にすることができそうです。また、こどもたちからアイデアを引き出し、見事、形に落とし込んでいただいたfukuokaデザインリーグのデザイナーの皆さんも、本当にありがとうございました。こどもたちと一緒になって考えたり作業を指導してくれた学生ボランティアの皆さん、そして、大変なバックアップをいただきました福津市こども課のみなさん、その他関係者の皆様、本当にありがとうございました。
今後も、これから建設されるこどもの城に、多くの人が関われるようにワークショップ等を行っていきたいと思います。

今回のワークショップで作成した模型などは、今後「いきいき交流館」で展示を行いたいと思っています。展示の時期などは、このブログで報告させていただきます。

2011年8月16日火曜日

建物に合わせてデザインを考える(壁画グループ第2回)

壁画グループ、ファシリテーターの岡です。壁画グループ第2回は、最初にみんなが宿題として描いてきた絵について意見交換しました。その後、デザイナーの水野さんから、思い切って視点を変えて、この建物が一体何に見えるか、形がある程度決まっている建物の模型を見ながらみんなで創造力を働かせました。

その結果、今回対象にしている建物の特徴である屋根のカーブの部分がカメの甲羅に見えてきたり、クロツラヘラサギのクチバシに見えてきました。どちらも福津の豊かな自然を象徴する動物です。その二つの動物を、福津の空、海、陸がつなぐという原案が生まれました。

最後はみんなで分担し、その原案を縮尺が5分の1の模型に描いてみました。
インパクトのある楽しい絵になりそうです!

次回は、この原案をもとに作る側の人たちのことも考えて修正を加えていき、この5分の1の模型を完成させます。お楽しみに。

2011年8月10日水曜日

部屋を伝えるピクトグラムを考えよう(サインデザイン第2回)

サイン・グループの第2回の作業はピクトグラムづくりです。第1回で決めた部屋の名前をもとに考えていきますが、作業にとりかかる前にデザイナーの中牟田さんからピクトグラムについて説明していただき、子どもたちは持ち寄ったアイデアをどのようにサインデザインに近づけていくのかを学びました。


作業のようすです。

1.下絵づくり

何をモチーフにするか、どのようにレイアウトするかを考えます。何度も書き直して、できるだけシンプルな形にしていきました。

2.ピクトグラムづくり
下絵をもとに、フェルトや毛糸を使ったピクトグラムづくりにとりかかりました。この作業は次回も続けて、色や形の調整をしながら、完成に近づけていきます。
 (サインデザイングループ ファシリテーター 田中)

2011年8月9日火曜日

2つのスペースのイメージを膨らませて模型で考えよう:スペースデザイングループ(第2回)

スペースデザイングループのファシリテーター、三宅です。
今回は、一人お休みの子がいましたが、福教大の学生3名もグループに入ってもらい一緒にワーキングを行いました。
今回の指命は、形にすること。前回、作業室で何ができるか、何がしたいか、沢山のアイデアをまとめて、①何かをつくる部屋 ②リラックススペース ③メディアスペース ④自然とふれあう部屋の4つのスペースに分けることとなりました。その中でも大きな面積を占める「何かをつくる部屋」と「リラックススペース」のふたつについて今回は検討していきます。


ふたつのスペースの検討はその部屋の雰囲気を考えることから始めました。落ち着く雰囲気か、何かを考えるのか、閉鎖的か開放的か、堅いイメージか柔らかいイメージかなど、それぞれのスペースの性格付けをしていきます。それを元に床の素材も検討します。
床の素材といっても、フローリング、カーペット、畳、塩ビシート、タイル、石、コルクなどなどたくさんあります。それらの実物をこども達に見て触って嗅いでもらい、各スペースに適した床を決めました。
ものをつくる部屋は堅いけど自然の素材で、環境に優しい竹のフローリング。リラックススペースはごろごろできて、楽しい雰囲気になるカラフルな畳の貼り分け。床が決まってそれぞれ個性が出てきました。
次にそこに置く家具を考えます。その他にも壁や天井の色などを話し合いながら、実際に模型にして行きました。1/10という大きさの模型は、とても大きく、人の写真を入れると本物みたいに見えて、実際の部屋のイメージがより拡がってきました。
本日はここでタイムアップ。
次回はこの模型を元により具体的なインテリアの提案としてまとめていきたいと思います。
今日は本当に集中しました。みなさんお疲れ様でした。

キューブをデザインしよう!~第2回家具デザインワークショップ~

家具デザイングループ、ファシリテーターの荒田です。

第2回目となる今回は、前回出たテーマをもとに、具体的にどんな仕掛け・からくりがあるか?どんな遊び方が楽しいか?といったことをデザインしていきます。

楽しい、おもしろい家具にするため、重要な回です。さて、どのような案がでるのでしょうか。

まずは、前回の宿題を発表します。
「何でも良いので、家具のアイデアを考えよう」
という宿題でした。



穴から顔を出して遊んだり、滑り台があったり、キッチンが付いていたり・・・みんな、自由におもしろい意見を出してくれました。

宿題を発表したら、デザイナーの長尾さんから具体的にデザインをしていく上での手掛かりとなる、コンセプトの説明がありました。


今回、具体的機能を考える上で、設定したテーマは3つ。
「遊ぶ:身体を動かして遊ぶ」、「学ぶ:頭を使って遊ぶ」、「集う:みんなで遊ぶ」
です。これらのテーマで、どんな仕掛けをいれていくか、アイデアを出します。

説明が終わったら、いざ、スタート。



なかなか斬新なアイデアが出ます。
今回も、前回分かれたチーム構成で意見を出していきます。

と、ここで、福津の名産「クリームすいか」にこだわる”ミスタークリームすいか”が出現!


「ここがクリームすいかで・・・」
「フムフム、、、ってまたすいか~?」

盛り上がります。

結局、このチームは「集う」というテーマで、モチーフを「クリームすいか」で行くことになりました。。

こうして、最終的に模型をつくり、3案を仕上げました。

「遊ぶ」


やわらかい柵を入っていき、サスケに出てくるような猿渡りや、可動式の滑り台で身体を動かして遊びます。滑り台は、なんとフリークライミングをして壁をよじ登らないと滑れない、凄く難易度の高い遊びです。

「学ぶ」


キューブに絵あわせが付いていて、一生懸命考えます。内部はハンモックや本棚があり、そこの本を取るのにスロープや階段を使います。ハンモックを使ってのんびり読書も良し。

「集う」


床がトランポリンになっていて、カラーボールが敷き詰められています。
滑車でボールを上に上げると、天井のネットにボールが溜まり、ひもを引っ張るとあたまからボールが降ってくる仕掛けになっています。しかも、二人で同時に引っ張らないと落ちないという仕掛け。
入口は飛び込み台にもなっており、トランポリンに飛び込みます。ネットから入る入口も。
また、なんとキューブ全体がクリームすいかになっています(ミスタークリームすいかのしわざ)!

さて、危険たっぷりのキューブ、最初のテーマである大自然とどうからむのか、また、安全で楽しく遊ぶにはどのような仕掛けがベストか、3つ合わさると力を発揮するデザインはないか・・・

次の3回目までに、デザイナーの長尾さんの手により、どのようにキューブが変化するか!?

グループのみんなも、他のみんなも、こうご期待!
最終回である3回目は、素材を含め、3つを完成させることを目標に、頑張りましょう!!

第2回ワークショップが開催されました。

本日8月9日10:00から、第二回目になる夏休み「こどもの城」デザインワークショップが開催されました。
今日も前回に続いて多くの小中学生が参加してくれたとともに、学生スタッフも多く参加してもらったため、非常に盛り上がったワークショップになりました。
前回、4つのグループに分かれてそれぞれが担当する部分の方向性や考え方をまとめたので、今回は、具体的な形や機能を考え、デザインを行いました。
各グループとも手を動かしながら模型やスケッチで自分たちの考え方を形に変えていきます。各グループの詳細は、順次アップしていきます。
お昼には福津の特産品「クリームスイカ」も登場し、違う学校に通うこども同士も少しずつ仲良くなってきました。

2011年8月8日月曜日

長尾朋貴さん(家具デザイングループ・デザイナー)

家具デザインワークショップ・ファシリテーターの荒田です。
デザイナーである長尾朋貴さんのご紹介をします。

長尾さんは、1973年 広島県生まれ。
広島大学大学院工学研究科を修了。
住宅設備機器メーカーにて10年間勤務後、福岡の山里に工房を構え「スナオラボ」として、ものづくりをスタートしました。
自らも製作を手がけながら、こども向けの家具、プロダクトのデザインを中心に活動中されています。

今回の家具(キューブ)では、長尾さんとともに、子どもたちが楽しめるような仕組みの詰まったデザインを進めていきます。





http://www.sunao-lab.com/

中牟田麻弥さん(サインデザイングループ・デザイナー)

サインデザイングループのファシリテーターの田中です。
こどもの城デザインワークショップも始まって2週間になりますが、遅ればせながら「サイン」グループのデザイナーの中牟田麻弥さんをご紹介します。

中牟田麻弥さんは1995年に独立と同時にメッド(MED/Environmental Graphic Design)を設立し、これまでに商業施設、ホテル、病院、公共サインなど様々な計画に携わってこられました。

また、小学校に出向いてデザイナーがデザインの授業を行うデザイン・スクールキャラバンに参加するなど、デザインの楽しさを子どもたちに伝える活動にも取り組んでいます。

□中牟田さんの主な作品

今回のワークショップでは、こどもの城を快適で楽しい環境の施設にするサインを、こどもと一緒に考え、デザインしていただきます。

2011年8月4日木曜日

水野宏さん(壁画グループデザイナー)

ファシリテーターの岡です。
壁画グループデザイナー、水野宏さんについてご紹介します。

水野宏さんは早稲田大学大学院の池原義郎研究室ご出身で、内井昭蔵建築設計事務所勤務を経て2001年に水野宏建築事務所を設立されました。
http://www.h-mizuno.co.jp/index.htm
これまで美術館などの公共施設や多くの住宅を設計されています。
大学や専門学校などで非常勤講師を勤め、NPO法人などにも所属し、建築を通した教育や社会貢献活動を精力的に行われています。

こどもの城の壁画は、単なる壁ではなく、部屋の中と外を分ける建築です。そのため建築家の視点からこどもたちとデザインを進めていっていただきます。




水野さんのこれまでの主な作品